委員会報告(2016年2月) 横須賀巡検(実施2015年8月)報告


 津久井浜高校 野本 聡

 

 2015年8月、曇りではあるものの蒸し暑い夏の午後、横須賀での半日巡検を行った。大きなテーマとしては「横須賀市中心地の再開発」を考え、谷戸、港湾部、中心商店街をめぐった。

 集合地点のJR横須賀駅は、軍港の入り口に段差なくホームから向かえる特長のある駅であったが、今となっては中心市街地のはずれで、周辺で食事場所を探すのも大変な駅となっている。


    写真1JR横須賀駅

 駅からわずか10分ほどで、汐入町の谷戸に着く。このあたりの谷戸は、横須賀の初期の市街地化で山の斜面から尾根まで家々が連なる、横須賀では特徴的な場所で、出入りに不便な谷戸の奥同士を結ぶ防災トンネルや、車両が入れない階段上の集落などを歩いた。この地域は、駅近にもかかわらず市内でも最も人口減、高齢化、そして空家率の高い地区である。


    写真2 谷戸の風景

 その後、最近人気の軍港めぐりの観光船で横須賀港内を見学した。米軍と自衛隊の重要観戦の多さに目を見張る。下船後は、港周辺の軍施設跡を利用した建物や米軍基地ゲート前を見つつ、アメリカらしさが売りの「ドブ板通り」を中心地に向かう。中心商業地では、かつて横須賀商業の中核店舗であり近年閉店した西友・さいか屋の跡のマンション・駐車場を見る。その後は旧軍港のシンボル記念館三笠を見学する。最後に、埋立地に次々と行政機関が移ってきた地区や地産地消のポートマーケットをめぐりお開きとなった。


    写真3 軍港巡り


    写真4 ドブ板通り


    写真5 記念館三笠


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